ヤクルト・ドラ1奥川 あるぞ1軍! 順調に育成プラン消化 1月の故障乗り越え
早ければ来月中にも、1軍の舞台へ。ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜=が、順調に育成プランを消化している。テーマは焦らず、前向きに。戸田から、神宮へと続く道を歩み始めた。
笑顔が象徴的だ。1月に軽い右肘の炎症が発覚し、我慢の時を過ごした奥川。「やっと野球ができている感じがして…」と誰よりも投げられる喜びを感じていた。視察に訪れた高津監督も「あれは勝てますよ」と19歳の投球にほれ込みつつ、1軍昇格の条件には2軍戦で複数回、80球以上の登板経験を課した。
そんな右腕にはある“秘密”がある。本来は右投げ右打ち。だが打撃練習では左打席にも立ち、鋭いスイングを見せていた。実はもともと左利き。幼少期に直されたといい、「だから左でもバットが振れるんです」と無邪気に笑った。
今週中にもシート打撃に登板する予定で、2軍戦デビューも見据える。まだ吐く息も白かった1月から2軍で過ごした6カ月。「活躍する姿を見せられるように」。感謝を胸に、1軍での恩返しを誓った。