高校野球 茨城独自大会はベンチ入り枠撤廃&全員出場可に
茨城県高野連は9日、水戸市内で理事会を開いて県独自大会「2020年夏季茨城県高校野球大会」の開催要項を発表した。最大の特色はベンチ入り枠の撤廃。人数に制限なく野球部員であれば背番号をつけ、試合に出場できる方式を決めた。
今年に入って公式戦を戦えてない球児へ粋な計らいだ。同連盟は今夏の独自大会で各加盟校の野球部に在籍していれば、参加資格を認める規則を設定。ルール的には、全部員が1試合でプレーすることが可能だ。
県内の強豪・明秀学園日立は3年生だけで31人が在籍し、例年では見られない背番号の選手が現れることになる。ただし、感染症予防のためベンチ内に入れる選手は常時15人以内。残りはスタンドなどで待機させることとした。
別場所で待つ選手を起用する場合、同連盟・榎戸努専務理事(64)は「前もって控え選手に呼びに行かせてもらって(ベンチに)入ってもらう」と説明した。直前までベンチ外から応援していた球児が、試合を動かすプレー生み出すことも夢ではない。