履正社・岡田監督「感謝の一言しかない」 選手たちへの鼓舞実った
日本高野連は10日、センバツの救済措置として、甲子園で交流試合を開催することを発表した。吉報を受けて履正社の岡田龍生監督(59)は、開催に至ったことへの感謝と喜びを口にした。天理の中村良二監督(51)は涙ながらに開催を喜び、明石商の狭間善徳監督(56)は周囲のサポートに感謝した。
日本高野連がセンバツの代替大会となる交流試合を開催すると発表したことを受け、履正社の岡田監督は「いろいろな方々のご協力があって甲子園で試合をさせていただけることに、感謝の一言しかありません」と喜びを表した。
昨夏の覇者として挑む予定だった春のセンバツに続き、夏の甲子園も中止となり、2度も聖地への道を閉ざされた。しかし、岡田監督は「気持ちを切り替えて頑張ろう」と選手たちの心が折れないよう懸命に鼓舞してきた。
それに応えるように、選手たちもやるせない思いを抱えながらも、練習を再開させていた。そんなひたむきな思いが、思わぬ形で報われることとなった。
分散登校中のため、直接部員に伝えることはできていないが「子供らも保護者の方々も、甲子園でプレーすることを夢見てやってきたので、大喜びすると思う」と笑顔。
試合にはセンバツに出場予定だったベストメンバーで戦うことを想定しており、「昨年(夏)の星稜さんとの決勝戦のつもりで、全力で思う存分プレーできるようにしてやりたい」と意気込んだ。この夏、履正社が再び聖地を湧かせる。