元巨人・高橋尚成氏「初めて語る」骨折の金本氏に打たれた舞台裏
元巨人投手の高橋尚成氏が、10日放送のNHK BS1「プロ野球伝説のプレー レジェンドたちが驚いた究極ヒーロー」に出演。左手を骨折していた金本知憲氏に右前打を打たれた04年7月30日の阪神戦について、当時の舞台裏や心境を明かした。
「僕のほうからあまり言いたくない。初めて語ります」と封印を解いた高橋氏。前日の試合で死球を受け、左手首を負傷していた金本氏は誰の目から見ても万全の状態ではなかった。同僚の久慈から軽量バットを借りており、女房役の阿部(現2軍監督)は「金本さん、打ってこないから甘めでいいですよ」と言っていたという。
だが、右手一本で強烈な打球を右前に運ばれ、「『オッケーオッケー』って投げたら…。カーンと打たれたから『おーい』って。甘めに投げて、慎之助も甘めに構えていた」と苦笑いを浮かべた。
マウンド上では「これ、まじでシャレにならない。帰ったら(堀内)監督に怒られると思った。『骨折してるやつに打たれるんじゃねえ』と…」と、最悪の心境。「金本さんの超人的なと言うのか、鉄人ぶり。半端ないですね」と振り返っていた。