「練習試合、ソフトバンク５－１０オリックス」（１１日、ペイペイドーム）

　無観客のスタンドに破壊音がこだました。オリックスは七回無死満塁で新外国人ロドリゲス。３ボールからの１４８キロ直球を左中間スタンド中段まで運んでみせた。２試合連続、練習試合では通算３本目となる一発は満塁本塁打になった。

　「どういう形でも走者をかえそうという気持ちだった。甘い球を見逃さない気持ちで、それで甘い球が来たので振った」

　練習試合は２７打数１１安打の打率・４０７、３本塁打、９打点の大当たり。それでも「順調に来ている。ただ、まだシーズンじゃないっていうことは忘れちゃいけないと思っている」と浮かれるところはなかった。

　前日は２番、この日は５番に入った。西村監督は「すごく状態がいい。２番に置くか、５番に置くか。どっちがチームとして機能するか。どっちでも行けると思う。明日の打順がどうなるか見ててください」と明言を避けた。３番・吉田正、４番・ジョーンズの前後を担うロドリゲスが、得点力アップのカギを握る。

　慣れない異国での生活。加えて新型コロナウイルスの影響で、家族の来日も未定となっている。「なるべく多くの時間を家族とテレビ電話で話している」という助っ人。公式戦での活躍という最高の報告ができる日を心待ちにしている。