広島商「Hope is a good」合言葉に優勝目指す 代替大会開催が決定
新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった全国高校野球選手権大会に代わり、広島県高野連でも独自大会を開催することを決めた。従来通りのトーナメント方式で7月11日に開幕。試合は学業に支障が出ないように土日に実施し、決勝は8月8日に行われる。
昨夏の広島大会を15年ぶりに制し、復活を印象づけた広島商。代替開催が決まると、荒谷忠勝監督(43)はナインに「開催のために努力してくれた広島県高野連の方や支援してくれた人に感謝して、やるからには優勝を目指して頑張ろう」と伝えた。ベンチ入りメンバーについても1、2年生も含めて競争させ、ベストな布陣で臨む考えを示した。
チームの合言葉は チームの合言葉は「Hope is a good(希望は素晴らしい)」。94年に公開された映画「ショーシャンクの空に」で主人公が口した言葉から取った。コロナ禍で4月上旬から休校となり部活動も停止。夏の大会開催も不透明で選手が不安を抱える中、オンラインによるミーティングなどで荒谷監督が常に選手に語りかけてきた言葉でもある。
「全国制覇という目標を掲げてきたが、甲子園が中止となり、その目標がなくなってしまった。しかし、もう一つの野球を通して人格形成していくという目標は変わらない。こういう苦しい時だからこそ、希望を持ってやっていこうという思いを込めて、チームの合言葉にしました」(荒谷監督)
チームは1日から全体練習を再開。中島勇介主将(3年)は「(練習自粛期間は)一人で練習して自分との戦いだったが、今は仲間と支えあって自分を強くすることができる。甲子園という目標がなくなった悔しさはまだ消えないが、次の目標に向かって頑張ることで成長していきたい」と決意を口にした。