関西独立リーグ開幕 昨秋ドラフト指名漏れの和歌山東・落合「自分には野球しかない」

 「関西独立リーグ、堺シュライクス2-1兵庫ブルーサンダーズ」(13日、三木総合防災公園野球場)

 コロナ渦により、スポーツの大会が相次いで中止になる中、当初の予定から約2か月遅れて関西独立リーグ戦が開幕した。無観客の中、行われた初戦は、両者一歩も譲らぬ白熱した投手戦となったが、堺シュライクスが1点差を守り切った。

 惜しくも黒星発進となった兵庫ブルーサンダーズだが、今年、昨秋のドラフト候補・落合秀市投手(19)=和歌山東=が入団。好投手がそろうチームに、さらなる戦力が加わった。

 落合は昨秋、本格派右腕としてプロスカウトの注目を集め、ドラフト上位候補とも言われていたが、その後のドラフト会議でまさかの指名漏れ。直後の会見では、高校で野球を辞めると発言し、卒業後の進路が不安視されていた。しかし、1年目からプロ入りを目指せる独立リーグに入団したことで、再び注目を集めている。

 一度、諦めかけた野球を続けると決めた理由について、落合は「お金を稼ごうと思ったら、自分には野球しかなかったから」と説明。「ここで精神的にも大人になって、やっぱりプロに行きたい。それしかないです」と改めて、プロへの挑戦を口にした。

 自粛期間の調整が遅れていることもあり、この日の登板はなかったが、橋本大祐監督(44)は「先発の3本柱として考えている。今月末くらいに投げられるように上げてほしい」と期待を寄せている。

 「投げるのはどこでも大丈夫です」と気を引き締めた右腕。夢の舞台を目指し、新天地で再スタートを切る。

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