ヤクルト・高津監督「全てに劣る」練習試合2勝7敗2分けで終了

 「練習試合、ヤクルト2-9楽天」(14日、神宮球場)

 開幕前に見えたのは現在地だった。練習試合が2勝7敗2分けで終了。試合後のヤクルト・高津監督は静かに言葉を絞り出した。「質も量も全て(他チームに)劣っている。こんなんではダメだなと」。結果を真剣に受け止め、前へと進む原動力にする。投手再建を胸に、監督1年目がスタートした。新型コロナウイルスの影響で開幕が延期、そしてチームは一時活動休止となった。指揮官は、難しい調整を強いられた選手たちを思いやりながらも、「どこのチームも条件は一緒。うまくいったところと、いっていないところがある」と冷静にチームの現状を分析した。

 この日は開幕2戦目を託す小川が、2回2/3を6失点と不安を残す結果に沈んだ。右腕が「開幕までにしっかり調整します」と懸命に顔をあげれば、「攻める気持ちが少なくなっている」と高津監督は指摘。一方で勝ちパターンを任せる長谷川-梅野-石山-マクガフが2試合続けての無安打リレーと明るい希望もあった。やまない雨はない。悔しさを秘め、シーズンへと向かう。

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