「練習試合、ヤクルト２－９楽天」（１４日、神宮球場）

　開幕前最後の登板で、先発へのメドを立てた。前回登板で３回無失点だった楽天・松井が、今度は５回２失点。伊藤投手コーチは今後について「とりあえず先発で使うと思います。やってもらわないといけないピッチャーですから」と説明。ギリギリのタイミングで開幕ローテに滑り込んだ。

　初のスライドに加え、雨でぬかるんだマウンド。四回には３本の長短打を浴び、２点を失った。だが、五回のマウンドに向かうまでの間に、活動自粛期間中から意識して取り組んできた「力む場所」を再確認。最後のイニングとなった五回は「左（打者）のインコースにも投げられた」と納得の３人斬りで締めた。

　投球内容については「野手の人に助けてもらった」とした一方、「状態は自粛期間前から比べて格段に上がっている」と前を向いた。３月までの１軍実戦登板は計１５回１２失点と荒れたが、６月の練習試合では計８回で２失点。数字も向上を証明する。すでに則本昂、涌井は確定していた開幕ローテ。そこに松井、石橋、弓削が加わることになりそうだ。