岡田氏 阪神は救援陣で貯金作れ!焦点は外国人起用法 総合力高いDeNAとV争い
近づく開幕。今季はコロナ禍の影響で、当面は無観客での開催となるが、当初予定より3カ月遅れで始まる本番に胸は躍る。毎年恒例のデイリースポーツ評論家陣による順位予想。阪神は15年ぶりのリーグチャンピオンになれるのか。パ・リーグは西武が3連覇するのか。岡田彰布氏の眼が見定めた優勝チームは…。
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【岡田彰布氏】
今年のDeNAは筒香が抜けたとはいえ、新たにオースティンが加わった。この選手は打つと思うし、投打のバランスを考えても総合力は高い。2位に阪神を予想したが、優勝争いはこの2チームになると予想される。
その理由は投手陣だ。昨季優勝の巨人、そして広島は投手力に不安が残る。ヤクルト、中日はその2チームと比べて総合力が落ちる。だが上位4チームに関しては混戦になると思われ、その中で阪神が抜け出すためには、やはり外国人の起用法が焦点になる。
現状で日本選手の野手と外国人野手、日本選手の投手と外国人投手を比較した場合、投手の方が力の差が大きい。14日までの練習試合を見る限り、ガルシアとスアレスは絶対に欠かせない。
さらにブルペン陣のメンバーを考えると、エドワーズとスアレスの2枚は常時、置いておきたい。先発も登録&抹消を繰り返してと言うが、過去の例を見てもそれがうまくいったケースは少ない。外国人登録枠が5人で確定した場合、おそらく野手2人、投手3人でスタートするだろう。だが今季の戦い方やチームの戦力を考えた場合、野手1人、投手4人でもいい。
特例でベンチ入りメンバーが拡充され、延長も十回で打ち切りになるとすれば、どれだけリリーフをつぎ込んでいけるかが戦うポイントになる。仮に先発投手陣で貯金を作れなくても、チームとして救援陣で貯金を作ればいい。例年とは戦略が変わるというのを念頭に置くべきだ。
だから外国人の使い方で戦力はプラス5にもなるし、マイナス5にもなりえる。その差は10。いかにうまく外国人選手を使うかが、阪神が優勝争いできるカギを握るだろう。
パ・リーグで言えばソフトバンクが総合力では一番。ただ、楽天も戦力が整っているし、どの球団も侮れない。セとパで共通して言えることだが、試合数が少ないだけに、スタートダッシュの成否が順位を左右しそうだ。
◆順位予想
セ・リーグ
1位 DeNA
2位 阪神
3位 巨人
4位 広島
5位 ヤクルト
6位 中日
パ・リーグ
1位 ソフトバンク
2位 楽天
3位 ロッテ
4位 西武
5位 オリックス
6位 日本ハム