ヤクルト高津監督 恩師・野村氏へ捧ぐ初白星「鼻で笑われて終わりだろうけど」
「ヤクルト6-2中日」(20日、神宮球場)
うれしい、うれしい白星となった。投打がかみ合い、ヤクルトの高津監督が開幕2戦目でウイニングボールを手にした。
高津監督が描く理想のオーダーが、きっちりと実を結んだ。開幕戦から2戦連発の山田哲、球団史上最年少で開幕4番に抜てきした村上の特大弾。さらには塩見も続き、3発の祝砲が勝利をたぐり寄せた。試合後の高津監督は「昨日、(今季から就任した)楽天の三木監督も広島の佐々岡監督も勝ってたので…」と複雑な心境を笑みを浮かべながら明かし、「みんなよく頑張ってくれてうれしい。僕が初めて1軍監督ということで、みんなすごく喜んでくれました」と喜びを言葉にした。
そして恩師への報告を約束した。今年2月に野村克也氏が急逝。突然の訃報に高津監督は涙を拭い、野村野球の継承を誓っていた。「鼻で笑われて終わりだろうけど、でも一つ勝ったことは報告したい」。そして改めて、「少しでも野村監督に近づけるように。野村野球を継承して、2020年をいい1ページにしたい」と思いを込めた。