ソフトバンク・ドラ3津森 12球団新人一番星「これが本当のいいっすね、ですね」
「西武6-9ソフトバンク」(24日・メットライフドーム)
ソフトバンクはルーキーがチームの危機を救い、12球団の新人では一番乗りとなるプロ初勝利。ドラフト3位・津森(東北福祉大)は「これが本当のいいっすね、ですね」と満面の笑みを浮かべた。
信条の内角攻めで獅子打線を止めた。サイドスロー右腕は「強気が自分の持ち味。思い切って投げないとダメ」。その言葉通り、厳しく内角を攻めてからのスライダーで凡打を積み重ねた。栗山は外角の147キロ直球で空振り三振に仕留めた。 直後に今宮の逆転3ランが飛び出し、1回1/3を無失点で手にした白星。プロの第一歩を記した21日のロッテ戦、二回無死満塁からいきなり井上にグランドスラムを被弾した。プロ初登板の第1打者に満塁弾を浴びるのは史上初の珍事だったが、「自分が1人目ってことですね。いいっすね」。この言葉は決して強がりではなかった。
工藤監督は「頼もしく見えたし、これからも頑張ってほしい」。新人右腕の1勝が苦しむチームを救った。