オリックス【きょうは何の日】2010年、岡田監督ブチ切れ!2日で4死球
「西武5-7オリックス」(2010年6月26日、西武ドーム)
事件は五回に起こった。オリックスの攻撃、1死二塁で後藤光尊が帆足和幸から右肘に死球を受けると岡田彰布監督は鬼の形相で一塁ベンチを飛びだした。ホームベース付近で両軍にらみ合い。一触即発の緊迫したムードの中、中心にいたのは岡田監督と西武・渡辺久信監督。なだめる敵将に怒りは収まらない。西武・中島裕之がグラブを置き、乱闘に備えるかのような行為を見せたのも怒りを増幅させた。
最悪の乱闘へと事態が発展することはなかったが、審判からは警告試合が発せられた。
伏線はあった。前日に2死球を受け、この試合ではアーロム・バルディリスも死球を受けていた。2試合で4個となれば岡田監督の怒りももっともだ。
抗議後、T-岡田が15号3ラン、北川敏博が連弾で帆足をKO。怒りを力に代えて勝利へと導いた。
試合には勝利したが、会見場に現れた指揮官は「何もないやろう。別に話すことないやん。そうやろう。何かしたか?してないやん」とピリピリムード全開で自ら切り上げた。
渡辺監督は「わざとぶつけてるわけじゃないし、よくあること。(岡田監督には)すいませんと言っておいた」と話した。
当日のスタメンは次の通り。
(8)坂口知隆
(9)荒金久雄
(4)後藤光尊
(D)アレックス・カブレラ
(7)T-岡田
(3)北川敏博
(5)アーロム・バルディリス
(2)鈴木郁洋
(6)山崎浩司
(P)小松 聖