西武・山川 5点差なんの!逆転4号V3ラン!
「西武8-7ソフトバンク」(27日、メットライフドーム)
完璧な弾道で難敵右腕にダメージを与えた。2点を追う七回2死一、三塁。西武・山川が振り抜いた岩崎の初球146キロストレートがバックスクリーンに突き刺さった。「打った瞬間に入ると思った。完璧」。自画自賛の4号逆転3ラン。チームを勝率5割復帰へ導き、おなじみの「どすこい!」に力がこもった。
1、2打席目に連発とノリノリだった26日は自らの失策で一時逆転された。結果的に勝ったとはいえ複雑な思いが残っていた。一夜明けてこの日、自らの一撃で最大5点差をはね返す逆転勝ちが完成。「点は離れていても関係ない。自分の打席に集中すればおのずと(打線は)つながる」と大黒柱の自覚を口にした。
「自分の中でもすごくいいホームラン。いい打ち方ができている」と大満足の一発は、初回に先制弾を放った柳田が守る中堅の頭上を越えていった。1号を放った24日から4戦4発。3年連続本塁打王を狙う上で最大のライバルに差をつけたが「ギータ(柳田)さんは…。憧れの部分がかなり強い」と笑う。
「打って投げて走って、背も高いし顔もかっこいい。そういう選手になりたかった。絶対に勝ってやるというよりすげー、みたいな」と素直な思いを口にした。
中村にも1号2ランが飛び出し、昨季いずれも120打点を超えた山川、中村のアベック弾は今季初だ。辻監督は「山川、中村の前でチャンスをつくることが得点源になる。つなぎができての勝利」と納得の表情。3連覇へ、大砲コンビは今年も健在だ。