楽天 大爆発18得点!浅村が1イニング5打点、1試合7打点
「楽天18-4日本ハム」(27日、楽天生命パーク宮城)
頼れる主砲の一撃が記録的な猛攻を生んだ。五回だ。楽天は、2点差に詰め寄り、なおも無死一、三塁で4番・浅村。代わったばかりの日本ハム2番手・玉井が投じた初球の内角シュートを、詰まりながらも左翼席へと運ぶ逆転3号3ランを放った。
「犠牲フライだと思っていたので入ってビックリした」と浅村。さらに辰己の左前適時打などで加点し、2死満塁で再び打席に浅村。今度は右越えの2点二塁打を放ち、相手守備の乱れで走者一掃となり、05年以来の球団タイ記録となる1イニング10得点となった。
爆発的な打撃の源は思考力。「冷静に相手の配球を考えて打席に入っている」。このカードでは厳しい内角攻めを受け、25日の対戦でも玉井に内角シュートで打ち取られた。「最初から外はない。1球目は内角を狙おう」。冷静な読みが導いた逆転弾だった。
浅村の1イニング5打点は球団新記録。八回も2点二塁打で、1試合7打点の球団タイ記録も刻み、13打点はリーグトップだ。それでも「記録は意識しない。前の打者がいい形でつなげてくれている。それがうれしい」と仲間たちに感謝した。
終わってみれば19安打18得点の大勝。三木監督が「若い選手たちも、いろんなものを背中で教わっている」と信頼を置く主砲にけん引され、チームは上昇気流に乗りつつある。