西武・森 森コーチの命日にサヨナラ打 同一カード6連戦「めっちゃきつかった」
「西武4-3ソフトバンク」(28日、メットライフドーム)
初球から迷いはなかった。九回無死満塁。西武・森は泉の沈む変化球を振り抜いた。二遊間を破るサヨナラ打。「すごく楽な気持ちでいけた。初球から振ろうと。外野フライでも1点入るので、思い切っていった。うれしかった」。今季初のサヨナラ勝ちをもたらした。
同一カード6連戦で、宿敵ソフトバンクを本拠地で迎え撃った。正捕手としての負担は計り知れない。「めっちゃきつかった。6日間同じチームとやることはまずないので、打撃より捕手として配球面などが大変だった」と明かした。
三回以降は相手の強力打線を無安打に抑えるなど、リードもさえた。チームの白星が活力になる。昨季の首位打者のバットは現時点で打率・250にとどまっているが、辻監督は「自分らしい打撃ができずにモヤモヤしている。今日のヒットをきっかけに上がってきてくれたら」と期待する。
3試合連続逆転勝ちで6連戦は4勝2敗と勝ち越した。28日は3年前に42歳で急逝した森慎二氏(当時1軍投手コーチ)の命日。くしくも同姓の森の一打で勝利を贈った。辻監督は「(試合前の)国歌が流れているときに、心の中で6月28日だなと思いました」。今季初の貯金1。リーグ3連覇へ向けて、走り始めた。