4番成績で見るセ・リーグ 決める巨人・岡本、つなぐDeNA・佐野
プロ野球は9試合を消化し、29日は試合がない。セ・リーグを見ると、順位が各チームの総得点数と同じ順番に並んでおり、得点力がチームの勝敗に直結する展開になっている。攻撃の中軸となる4番打者の成績にもその点が現れている。
9試合を終えた時点での各チームの総得点は順位と同じ順番で(1)巨人54、(2)DeNA45、(3)広島43、(4)ヤクルト37、(5)中日28、(6)阪神19。4番は、阪神以外の5球団がここまで固定で先発起用されている。5チームの4番の成績は以下の通り。(打数-安打数 打率、本塁打、打点の順)
▽巨人
岡本和真 36-17 ・472 4本10打点
▽DeNA
佐野恵太 34-13 ・382 0本4打点
▽広島
鈴木誠也 35-12 ・343 5本9打点
▽ヤクルト
村上宗隆 33-12 ・364 2本6打点
▽中日
ビシエド 38-9 ・237 2本3打点
このうち、圧倒的な活躍で、試合を決める仕事をしているのが巨人・岡本だ。28日のヤクルト戦では2試合連続となる4号を放ち、得点圏打率は・833。「まだ、はじまったばかり。気が抜けない」と油断もない。
対称的なのがDeNAの佐野。5番に長打力があり、好調を維持している宮崎が控えていることもあり、本塁打はなくとも打線をつなぐ存在になっている。28日の阪神戦でも適時打を放つなど2安打で、開幕から9試合連続安打。「開幕してすぐ、内野安打とかラッキーヒットが出て勢いに乗れた」と分析している。
9試合で19得点と苦しむ阪神は、開幕時のボーアからマルテに四番を切り替えている。2人の4番での成績は以下の通り。
ボーア 2試合 8-0 ・000 0本0打点
マルテ 7試合 29-7 ・259 1本3打点
ボーアは打順がかわってから初安打も出ている。マルテとあわせて、どこまで調子を上げられるかが阪神復調の鍵になるだろう。