ヤクルトが松本友と支配下契約 独立リーグ出身、内外野守れるユーティリティ
ヤクルトは8日、育成選手の松本友内野手(25)と支配下選手契約を結んだことを発表した。背番号は「117」から「93」に変更となる。
内外野守れるユーティリティープレーヤーだ。松本友は東福岡高から明治学院大、BCリーグ・福井を経て、18年の育成ドラフト2位で入団。成長著しい25歳だ。今季はここまで2軍戦に8試合に出場し、ここまで打率・261を記録。パンチ力が有り、強肩が持ち味。内野手登録ではあるが、昨季からは外野にも挑戦しており、本職の内野に加えて、左翼や中堅の守備位置にも就き、アピール機会をものにした。
入寮時には、自身が教材として紹介された道徳教育の本を持参していた。福岡・宇美東中で数学を教わった本屋敷耕三教諭が9年前、松本友少年の実直な人柄を本で紹介。ドラフト後にその本と手紙が届き、「本に『プロになってほしい』と書いてあって(実際に)なれた。感動しました」と笑顔を見せていた。初心を忘れず、また一歩前進。新たな夢に向かって歩み始める。
松本友は「これまで苦しいことやつらいことがたくさんありましたが、監督・コーチなどいろいろな方に支えられたおかげで、支配下選手になることができました。これからも感謝の気持ちを忘れずに、1軍で頑張りたいと思います」と球団広報を通してコメント。独立リーグ出身の苦労人が、今度は1軍の舞台を目指す。