ソフトバンク・柳田、延長十回サヨナラ弾「一生忘れることはない」
「ソフトバンク2-1楽天」(10日、ペイペイドーム)
主砲が一振りで決め、スタンドと喜びを分かち合った。ソフトバンク・柳田が1-1の延長十回、左中間へ特大のサヨナラ本塁打を放り込む。観客が入って最初の試合で、連敗の悪い流れを断ち切る勝利。チームは4位に浮上し「お客さんあってのプロ野球選手。一生忘れることはないかなと思う」と感慨に浸った。
十回、先頭で打席に入り4球目だった。高めに入った変化球を完璧に捉え、すぐに本塁打を確信する。打球を見届け、総立ちとなったファンへ向けて右拳を掲げた。
自身は好調を維持しながら投手陣が打ち込まれ、大量失点での2連敗中だった。この日は先発の東浜が7回を1失点と好投しており「巨(東浜)に何とか勝ちをつけたかったけど」と中盤の拙攻を悔やみつつも、最後は劇的なドラマの主人公になった。
この1勝が、1993年に開場した福岡ドーム(現ペイペイドーム)での通算1000勝目。メモリアルな白星をもたらした柳田に工藤監督は「打った瞬間に入ると思った。さすがです。感動するゲームだった」と、賛辞を惜しまなかった。