中日・ビシエドがサヨナラ弾 ファンの声援「力になった」
「中日3-2広島」(10日、ナゴヤドーム)
頼れる主砲が試合を決めた。2-2の延長十回、中日・ビシエドが自身3度目のサヨナラ本塁打でチームの4位浮上に貢献。力強い打球が左中間席に吸い込まれると、今季初めてナゴヤドームに入ったファンは総立ちになって喜んだ。チームメートに祝福されたビシエドは「本当に本当にうれしい。ファンの皆さんの応援が力になった」と白い歯がこぼれた。
連日、ホームで終盤まで接戦を続けていた中日も、この日負ければ引き分けを挟み3連敗。何としても悪い流れを断ち切りたかった。第3打席まで大瀬良に対して無安打だったビシエドも、八回に塹江から右前打を放った。十回1死ではフランスアの高めに浮いた直球をしっかりと捉え、リーグ最多となる7号ソロとした。
今季初となるサヨナラ勝ちに貢献した主砲に、与田監督は「バットに当たった瞬間、よし勝ったという確信があった」と笑顔だった。
ここ12試合連続で安打し、6本塁打を放っている。好調の理由を「打席に入った時の感覚がいい」と語るビシエド。頼りになる4番打者がチームを引っ張っている。