オリックス、無敗の公文に土つけた 昨年8月以来の2カード連続勝ち越し
「オリックス5-3日本ハム」(11日、京セラドーム大阪)
ミラクルオリックスが無敗男を止めた。同点の八回1死二、三塁で吉田正。プロ入り182戦無敗の公文の前に2球連続空振りで追い込まれる。ここから粘って6球目を投ゴロ。三走・山足は迷いなく本塁へ滑り込み生還、野選を誘った。そこからロドリゲスのダメ押し2点打に押し出し四球で4点を挙げ左腕に初黒星をつけた。
西村監督は「ゴロなら突っ込ませるという指示だった」と明かす。吉田正は今季わずか4三振。規定打席到達者の中で最も少ない。長距離打者でありながら、抜群のバットコントロールの持ち主。追い込まれても当ててくれる信頼がゴロゴーの指示につながった。
前日のサヨナラ本塁打からミラクルが続いた。初回に先制を許すが、相手暴投で同点。そして投ゴロで勝ち越し。昨年8月以来となる2カード連続勝ち越しで、単独最下位を脱した。
指揮官は「急ぎすぎてもいけない。まずは5割に戻すこと。明日、山本由伸で勝って1週間をしっかり締めくくれるように」と気持ちを込めていた。