セ・リーグは降雨による中止が相次いだため、先発ローテーションに動きが出てきている。“金曜日”登板だった今季の開幕投手は、巨人の菅野、ヤクルトの石川が“火曜日”（１４日）の先発にまわる。

　巨人は火曜日は戸郷が２試合先発し２勝を挙げていたが、先週は雨の影響で７日、１０日と２度予告先発の機会が雨で流れている。このタイミングで菅野が金曜日から火曜日へ移るなど、ローテが再編された。対する石川も１０日の先発予定が流れていた。

　エース菅野を送り出す巨人の宮本投手チーフコーチは「やっぱり智之で（初戦を）取りたいね。エースで取って、そうすることによってチームが乗ってきますからね」と期待を寄せる。

　中日の場合は“火曜日の男”の変更を余儀なくされた。３試合火曜日に先発し、いずれも６回以上を投げて１勝１敗。試合をつくってきた柳が「右腹直筋の筋挫傷」のため９日に出場選手登録を抹消されている。１４日は山本が中５日で先発する。

　一方で、前回登板・１０日の阪神戦で１回３失点と短いイニングで降板したＤｅＮＡ・大貫は中３日でチャンスを与えられた形。「前回は悔しい思いをした。もう一度チャンスがあるとは思っていなかったので、結果で応えられるように」と意気込んだ。

　タイトな日程の今季は常に６連戦、時にはそれ以上の連戦が続く。初戦となる火曜日の先発投手はチームに勢いをつけるか否かを握る、重要な役割を担いそうだ。

　以下、１４日の予告先発と、前回からの登板間隔。

　【セ・リーグ】

　▽中日・山本（中５日）－ＤｅＮＡ・大貫（中３日）（ナゴヤドーム）

　▽阪神・秋山（中１２日）－ヤクルト・石川（中１０日）（甲子園球場）

　▽広島・九里（中１１日）－巨人・菅野（中１０日）（マツダスタジアム）

　【パ・リーグ】

　▽日本ハム・上沢（中１３日）－ロッテ・美馬（中８日）（札幌ドーム）

　▽楽天・弓削（中６日）－西武・高橋光（中６日）（楽天生命パーク）

　▽オリックス・アルバース（中６日）－ソフトバンク・千賀（中６日）（京セラドーム大阪）