元プロ野球選手の呉港・片岡監督 初の公式戦で初陣飾る 古豪対決制す

 「高校野球広島大会・1回戦、呉港7-0宮島工」(12日、鶴岡一人記念球場)

 1回戦と2回戦の17試合が行われた。元広島コーチの片岡新之介監督(72)が指揮する呉港は1回戦で宮島工に7-0で5回コールド勝ち。片岡監督は公式戦初采配を白星で飾った。呉、如水館、崇徳、瀬戸内、高陽東などの強豪校も初戦を突破した。2回戦の残りは18、19日に行われる。

 待ちに待った試合にも気負うことなく、穏やかな表情でナインに指示を出した。公式戦初采配を勝利で飾った片岡監督は「私も初めての公式戦ということでいろんな思いがあった。とりあえず結果としていいスタートを切れた」とうなずいた。

 初回、2番・西山拓外野手(3年)の右越え適時二塁打などで3点を先制し、その後も得点を重ねた。先発の尾崎元投手(2年)も5回無失点と好投。7-0の快勝に、指揮官は「投手もストライクが入って野手もしっかりと守った。リズムが良かった。先に点を取れてゲームの入りの部分が大きかったと思う」と振り返った。

 片岡監督は昨年12月に就任。プロとアマで30年以上の指導歴を持ち、自身のキャリアの集大成の場として呉港を選んだ。しかし、コロナ禍により、春季大会は中止に。自粛生活を余儀なくされたが、その間は「体力面に課題があったので体を動かすように指示を出した」。細やかな目配りで選手のパフォーマンス維持に努めた。

 呉港は戦前に全国制覇を果たすなど春夏通算11度の甲子園出場を誇る古豪。その再建を任された。「次があるということはありがたいし、うれしい。またしっかり準備して臨みたい」と、次戦の三原東戦(18日)を見据えた。選手と一緒に全力で夏を戦い抜く。

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