楽天・石井GM「今はイニングを稼げる投手が必要」左腕放出指摘に

 楽天・高梨雄平投手と巨人・高田萌生投手のトレードが合意に至ったことが14日、両球団から発表された。

 両球団間のトレードは6月25日に発表されたウィーラー内野手と池田駿投手に続き、今季2例目。

 石井GMは前回、巨人から左腕の池田を獲得した際に「左が手薄」とも説明していたが、高梨を放出したことを指摘されると「左打者に左投手というナンセンスな時代は終わっている。今はイニングを稼げる投手がすごく必要」と、チーム事情を説明した。

 そして、「ただ、右投手をトレードで出したら何も言われないが、左を出したら言われるのはおかしいかなと思う。左投手の役割というのはこれから皆さん考えていくべきなんじゃないかなと思う」と持論を述べた。

 今回は守護神デラロサが離脱し、リリーフを補強したい巨人からの打診もあって交渉が進んだ。石井GMは「他の球団にいっても出場機会がなければそういうトレードはしない」「互いにウインウインになればいいんじゃないかと思うし、選手が移籍した先で良かったなと思ってもらえるところでなければうちも出したくない」と、高梨の立場にも配慮した。

 高田については「かなり有望な選手」と将来性にも太鼓判を押し、「うちとしてはここ何年かドラフトで獲得した選手がなかなかローテに入ってくることが競争のなかでできていない。高田は大学4年生の年。僕はスポット的な優勝というよりは、優勝争いしている中で次の年もその次の年も中期的なしっかりと選手がいることが強いチーム、常勝軍団として成立するところだと思っているので。そういう狙いがあって獲得しました」と語った。

 メジャーでもプレーした楽天・石井GMは18年9月に就任して以降、トレードだけで8件目。一方、巨人も原監督が復帰した19年シーズン以降、楽天に次ぐ5件目となった。そのうち、4件が両球団間のものだ。積極的に戦力補強を行う“メジャー式”の両球団だからこそ実現したトレードとなった。

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