ノースアジア大明桜・風間、新怪物名乗り!圧巻5連続K斬り2回0封
「高校野球秋田大会・3回戦、ノースアジア大明桜10-1秋田西」(14日、秋田県立球場)
楽しみな逸材が快投を披露した。ノースアジア大明桜(秋田)の2年生・風間球打(きゅうた)投手が、今大会初マウンドで自己最速を2キロ更新する149キロをマーク。5者連続奪三振の2回無安打無失点でゲームを締めた。
電光掲示板に150キロ近い球速が表示されるたび、控え部員や保護者らが見つめるスタンドからどよめきが起こった。1学年上の今秋ドラフト候補で最速145キロ右腕の長尾光投手(3年)の後を受け、六回から登板。「真っすぐで空振りが取れて、今日はキレがよかった」と140キロ台を連発した。
最後の打者は右飛と初めて打球を前に飛ばされたが、打者6人中5人から三振を奪った。長尾目当てで視察した巨人・柏田スカウトは「力のある強いいいボールを投げますね」とわずか25球でインパクトを残した。
同学年には、中学時代に軟式球で150キロを計測した高知・森木大智投手や、すでに甲子園デビュー済みの仙台育英・笹倉世凪投手ら好投手がそろう。早くから注目を浴びる同世代にライバル心を隠さない。
高らかと大台到達の思いも掲げた。「150キロを投げたいので、また今日からしっかりと体をケアしていきたい」。快速球を武器に、東北の新怪物候補として名乗りを上げた。