ヤクルトの開幕投手を務めた石川雅規投手（４０）が１５日、１軍の選手登録を抹消された。開幕から４試合に先発し、いまだ勝ち星なし。上半身のコンディショニング不良のためと発表され、防御率は６・０５だった。

　勝ち星に恵まれない不運のエースが、２軍降格となった。開幕戦となった６月１９日の中日戦は強い雨が降りしきる悪条件の中での、５回３失点と粘投。高津監督に「石川を開幕投手にしてよかった」と言わしめ、勝利投手の権利を持った上での降板となったが、リリーフ陣が踏ん張れず。さらに同２６日にも巨人打線を相手に６回１失点と奮闘したが、またしても中継ぎ陣が追いつかれ“今季初勝利”は幻となった。

　７月１４日の阪神戦は雨天中止の影響を受け、中１０日と厳しいマウンドとなった。５回７安打４失点で２敗目。「いい形で先制して、その裏も先頭を出しながらも粘ってという、彼らしいペースにはなったんだけど。中盤は思うようにボールが操れなかったかな」とは指揮官。それでも「気持ちは強いやつなので、期待しています」とエールを送っていた。