オリックス【きょうは何の日】2018年、ラオウ2戦連続満弾&ディクソン、チーム82試合目で初完投
「オリックス11-0日本ハム」(2018年7月17日、京セラドーム大阪)
これぞ“ラオウ”杉本裕太郎の怪力だ。4点リードの三回1死満塁。玉井大翔の直球を捉えた打球は低い弾道のライナーで右中間スタンドに突き刺さった。
11日の楽天戦に続いて出場2試合連続の満塁本塁打はプロ野球史上8人目。プロ3年目で通算4安打中3本が本塁打という驚異の長打力だ。
福良淳一監督は「ビックリしました。ちょっと考えられない打球。すごいパワー」と目を丸くした。
2月のキャンプでサイン見落としから2軍落ち。そこから「前に跳ばなくなった」という極度の不振に陥っただけに本人に慢心はなかった。「打たなきゃ終わり。一日一日が勝負ですから。1日でも長く1軍にいられるように頑張ります」と悲壮感を漂わせた。
満塁本塁打の強力援護を受けて先発のブランドン・ディクソンは奮闘。自己最多の146球を投げ4年ぶりの完封勝利を手にした。
実はここまでチームは81試合で完投0。この試合でもなければ、連続完投なしのプロ野球記録である2004年・日本ハムの82試合に並ぶところだった。
杉本はこの年、1軍で3安打を記録、内訳は2本塁打、1二塁打。プロ初単打は4年目となる2019年まで記録しなかった。
当日のスタメンは次の通り。
(4)大城滉二
(5)西野真弘
(D)ステフェン・ロメロ
(7)吉田正尚
(3)伏見寅威
(6)安達了一
(9)杉本裕太郎
(8)武田健吾
(2)若月健矢
(P)ブランドン・ディクソン