ヤクルト・ドラ2吉田大喜、プロ初登板初先発で洗礼「申し訳ない」三回途中KO
「広島-ヤクルト」(17日、マツダスタジアム)
ヤクルトのドラフト2位・吉田大喜投手(22)=日体大=が、プロ初登板初先発のマウンドで洗礼を浴びた。2回1/3を9安打5失点。懸命に腕を振り続けたが、広島打線を止められなかった。
マウンドから、捕手のサインに何度もうなづく。「攻める気持ちを忘れないように」。それでも鋭い刃を向けられた。まずは立ち上がり。先頭の西川に中前打を許したが、菊池涼の犠打は捕ゴロとなり、プロ初アウトを奪った。それでも好調・堂林に二塁打を浴びると、4番・鈴木誠に先制の2点適時打を許した。
さらには三回。先頭の菊池涼にプロ初本塁打を被弾すると、ここから続く広島のクリーンアップを止められなかった。3連打でさらに2失点。1死を挟んで、続く會澤への打球は左翼・青木、中堅・坂口、遊撃・エスコバーが懸命に追ったが、捕球とはならなかった。ここで高津監督が降板を決断。三回途中で打ち込まれた形となったが、どれだけファールで粘られても四球は出さないコントロールのよさは見えた。
球団広報を通して「初登板でしたが、緊張は思ったよりしませんでした。少しストライクゾーンに集めてしまい、追い込んでからのフォークボールがしっかりコントロールできませんでした。早い回でマウンドを降りてしまい、チームに申し訳ない気持ちです」とコメント。反省と見つかった課題ばかりが、言葉になった。
大抜てきで迎えた初舞台だった。抹消された開幕投手・石川が守ってきた金曜の枠。3度の2軍戦で2勝0敗、防御率1・80と結果を示してきたルーキーにとって、初先発のマウンドはほろ苦い記憶となった。