桜宮がOBの阪神・矢野監督ばりの前向きメンタルで感謝のコールド発進
「高校野球大阪大会・1回戦、桜宮12-3大阪電通大高」(18日、豊中ローズ球場)
大阪府の独自大会が開幕し、阪神・矢野燿大監督の母校でもある桜宮が、七回コールド勝ちで初戦を突破した。今春デビュー予定だった淡いピンクの新ユニホームで戦う初の公式戦で、矢野監督のように、前向きな姿勢で勝利をつかみ取った。
三回まで同点だった中、四回に主将の穴山慶太外野手(3年)が2死満塁から自身公式戦初の満塁弾を放ち、大阪電通大高を突き放した。「(監督に)変化球を振っていけという助言をいただいていて、それで反応できました」と笑顔。前日の練習では「予祝」として、最後のアウトを勝ったイメージで取る練習を行っており、狙い通りの勝利となった。
スタンドでは声を出した応援が制限されていることもあり、ベンチ外の部員が「笑え」や「チャンスはショータイム」といった前向きな言葉の書かれたプラカードを掲げて応援。穴山は「ちょっとチャンスでビビって、下を向きそうな時に前向きな言葉を見せてもらって気分を上げられた」と振り返る。先輩にあたる阪神・矢野監督が常に前向きなことも「それも知ってます。僕たちも前向きに取り組んでいく姿勢というそういうチームカラーです」と胸を張った。
矢野監督を始め、阪神の選手らが高校球児のために甲子園の土を集めてキーホルダーにした活動にも感謝。桜宮・北風和樹監督は「テレビとかニュースで見ました。高校球児のためにと」と話し、穴山も「すごくうれしいですしありがたいことです」と声をはずませた。先輩らの思いを胸に、最後の夏で完全燃焼していく。