武田・久保田、3回0封8K!4球団スカウトの前で猛アピール「プロに行きたい」
「高校野球広島大会・2回戦、武田17-1福山明王台」(18日、東広島運動公園)
プロ注目の右腕、武田の久保田大斗投手(3年)が初戦となる2回戦の福山明王台戦で先発し、3回1安打無失点、8三振の快投を見せた。プロ入りを熱望する右腕はこれからも猛アピールを続け、夢への道を切り開いていく。
力強く腕を振った。プロ注目の久保田が圧巻の投球を披露した。「今までやってきたことを出そうと思った。立ち上がりが悪かったが、修正しました」と笑顔で汗を拭った。
初戦という硬さもあり、初回はやや球が高めに浮くなど制球に苦しんだが、その後は落ち着きを取り戻し、安定感のあるマウンドさばきを見せた。この日の最速は142キロを計測。武器であるナックルカーブなどの変化球を巧みに織り交ぜて打者を翻弄し、3回を1安打無失点。9つのアウトのうち8つが三振という快投だった。
この日は4球団のスカウトが視察。巨人の渡辺スカウトは「コントロールがいい」と評価した。
学校の方針で平日の練習時間は50分に限定される中、武田の野球部は科学的な練習法を取り入れ、選手を育成している。1学年上の谷岡は昨年度育成ドラフト2位でオリックス入り。同校初のプロ野球選手を輩出した。
今でもその谷岡とは連絡を取り合い、激励を受けているという。目指すは先輩と同じ道。「プロに行きたいです」と力強く決意を表明した右腕が歩みを進めていく。