東海大相模・山村が木製バットで本塁打 楽天など4球団のスカウト視察
「練習試合、(1)東海大相模2-1日大藤沢(2)東海大相模8-4日大藤沢」(19日、日大藤沢グラウンド)
ダブルヘッダーで行われた練習試合。今秋ドラフト候補の東海大相模・山村崇嘉内野手(3年)が木製バット初アーチを放った。「1番・遊撃」で出場した第2試合の初回に右中間最深部へ高校通算45号。楽天など4球団のスカウトが視察する前で、「行くとは思わなかった」と自ら驚くほどの先頭打者弾を飛ばした。
コロナ禍が明けて全体練習を再開した6月14日から、卒業後も競技を継続する選手を中心に金属バットを使っていない。「いまだからこそトライできること。チャレンジですよ」と門馬敬治監督。山村も「だいぶ慣れたので、いまは普通には打てています」と意欲的に取り組む。
先週から始まった練習試合では、12日の桐光学園戦で同じく今秋ドラフト候補の西川僚祐外野手(3年)が高校通算54号を木製バットで左中間に突き刺した。「ここで結果が出たら周りの選手よりも評価というのは一気に上がると思います」。
コロナ禍が明けて全体練習が再開した6月14日から、進路の幅を広げるため本職の一塁から遊撃や三塁守備に挑戦している。中止となった今春センバツへ向けては投手としての調整も続けてきたが、最後の夏は「野手一本です」と宣言した。
この日の第2試合では遊撃で一度失策を犯しながら、三塁へ移るとライナーに対して鋭く反応した。横っ飛びで好捕。飛び出した一塁走者も刺して併殺を完成させた。新ポジションのお手本は1学年上だった阪神・遠藤。「やっぱ成さんは本当にうまい」とプロへ進んだ先輩の映像を参考にレベルアップを図っている。