異例の代替大会 各地で学生審判が奮闘 野球部出身の現役大学生などが協力

 7月半ばあたりから全国各地で代替大会が開幕した。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、センバツや夏の甲子園が中止となり、聖地を目指してきた球児たちにとって今年は“異例の夏”となった。そんな中、開幕した各地の代替大会でも、異例の光景が見受けられる。

 今月18日に開幕した兵庫大会や大阪大会では、塁審に学生の姿があった。本来の高野連の規定では、地方大会で学生が審判を務めることは禁止とされているため、大阪大会の関係者に話を聞くと、審判を務めているのは現役の大学生だという。兵庫大会では高校生が塁審を務める姿もみられた。

 昨今、アマチュア野球界では審判団の高齢化が進んでいる。そのため、兵庫や大阪などの試合数が多い場所では、全試合の人員を確保することが難しい。また、試合が不定期ゆえに本職と掛け持ちしている人が多く、大阪大会など平日に開催する場合にも審判員を集めるのは困難だ。

 そこで、休校やオンライン授業をしている野球部出身のOB大学生などに声を掛け、何とか大会を成立させているという。球児たちには、たくさんの人が関わってくれていることを忘れずに、異例の夏を思い切り戦い抜いてほしい。

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