西武・中村、本拠地200号王手弾 全打席で出塁、チームは3位浮上
「西武8-3ロッテ」(21日、メットライフドーム)
代名詞の“おかわり”まであとわずかだった。2点を追う五回無死一塁。西武・中村が美馬の初球を完璧に捉えた打球は、一直線で中堅フェンスに直撃した。主砲の一打がチャンスを広げ、今季初めて観客を迎えた本拠地メットライフドームでの逆転勝利につながった。
二回の第1打席では、美馬の緩い変化球を見逃さず、左翼席に突き刺した。「打てて良かった」という4号ソロは、本拠地メットライフドームでの通算199号。既に球団では単独トップで、2位の秋山幸二の168本を大きく引き離し、“偉業”に王手をかけた。
チームを勝利に導く主砲の活躍に、辻監督は「きょうはやっぱり中村。あのホームランが効いた」と絶賛した。トータルでも、現役最多の通算419本塁打。歴代15位の通算437本塁打を誇る秋山幸二を今季中に上回る可能性も十分だ。
この試合では、球団名のライオンズ70周年を記念した限定ユニホームで臨んだ。西武一筋で、球団の歴史を紡いだ19年目のベテランが、獅子党に200発目のアーチを届ける瞬間は近い。