DeNA・佐野 逆転サヨナラ満弾!3戦連発連夜のV撃!掟破りの逆神ってる!
「DeNA9-6広島」(24日、横浜スタジアム)
放物線を描いた打球を見やり、右腕を突き上げた。プロ入り後2本目の満塁弾が、劇的なサヨナラに帰結した。歓喜のナインから水を浴びせられた佐野。「自分を信じて、自分のスイングをしようと思って打席に入った。すごく緊張していたので、ホッとしてます」。2夜連続のお立ち台で表情を緩めた。
1点を追う九回に舞台が巡ってきた。1死満塁。カウント2-1からの4球目。高めに浮いた変化球を逃さなかった。球団では10年のハーパー以来となるサヨナラ満塁弾は、自身3試合連発。正真正銘の4番の働きだった。
この日から、別の場所で応援する応援団のトランペットが、球場のスピーカーから響いた。4年目の今季、オリジナルの応援歌が完成。昨年、短冊に「自分の応援歌ができますように」と書き込んでいた。“新曲”披露日の一撃に「覚えて、歌ってもらえるような活躍をしたいと思います」と決意を新たにした。
今季から筒香に代わって主将に就任。6連敗で迎えた22日の全体ミーティングで「こういう時だからこそ、僕たちらしく、ベイスターズらしく、雰囲気良く戦いましょう」と鼓舞した。言葉で奮い立たせ、この日はバットで勝利に導いた。「こういうことができる選手と信じていた」とラミレス監督。背番号44がチームの中心として輝きを放った。
◆満塁本塁打は2発目 DeNA・佐野の満塁本塁打は、2019年4月4日・ヤクルト戦(神宮)の七回2死から代打で放って以来、自身2度目。一方、広島が満塁弾でサヨナラ負けしたのは7月2度目。2日・ヤクルト戦(神宮)の九回にスコットが村上に被弾した。