日本ハム・中田 ほえたV3ラン!値千金、6点差大逆転「久々に芯で打てた」
「ソフトバンク7-9日本ハム」(25日、ペイペイドーム)
ほえた。そして、スタンドインを確信した。6点差をひっくり返した大逆転劇。試合を決めたのは日本ハムの4番・中田の一振りだ。6-6の同点とした直後の七回2死一、三塁。主砲はこんな思いを胸に抱いて打席に向かった。
「自分で終わらせないように…」。必死の思いでソフトバンク・椎野の初球のスライダーを強振。打球は勝ち越しの10号3ランとなって左翼席へ飛び込んだ。「久々に芯で打てたかな」。22打席ぶりの安打はまさに値千金。さすがにホッとした表情をみせた。
チーム状態が上がらない今季。その責任を人一倍感じていた。今回の福岡遠征では安打が出ない絶不調。申し訳なさを感じるばかりだった。しかし、七回は違った。仲間が攻めのバトンをつないだ場面。「何とかしたい」と決意して集中力を研ぎ澄まし、自分のスイングだけを心掛けた。
その結果が決勝の3ラン。長い負のトンネルを抜けた主砲に暗い表情はない。「みんなで一試合一試合つかみにいく気持ちで頑張りたい」。この日の大逆転劇を上位浮上につなげるため、チームの先頭に立ち続ける。