不振、故障…セ・リーグのクローザー事情 4チームですでに配置転換
DeNAのクローザー・山崎康晃投手が26日の広島戦で1点リードの九回に登板。会沢の満塁本塁打など5点を失い敗戦投手となった。ジャパンの守護神が不安定だ。今季登板した12試合中、11試合で安打を許す状況。防御率8・74、すでに昨季を上回る3敗目を喫している。
山崎は6月27日の阪神戦ではサンズに逆転3ランを浴び、7月19日の巨人戦では同点に追いつかれて交代。試合後にラミレス監督は「じっくり考えたい」と配置転換も示唆したが、本人と話し合い「ポジティブな気持ちを感じた」と継続して守護神を任せてきた。
今季はセ・リーグ4チームでクローザーの配置転換が行われるなど、方程式が機能しないケースが目立つ。各チームのクローザー事情をまとめてみた。
▽巨人(デラロサ→中川)
開幕からデラロサが務めたが、7月5日の中日戦で左脇腹肉離れを起こし途中降板。6試合登板、0勝0敗4S、防御率1・80だった。現在は中川が務めている。
▽DeNA(山崎)
山崎は12試合0勝3敗6S。防御率8・74。詳細は前述。
▽阪神(藤川→スアレス)
昨季シーズン途中からクローザーを務めた藤川が開幕からその座に座ったが、6月25日のヤクルト戦で西浦にサヨナラ3ラン被弾。7月11日のDeNA戦でもソトに2ランを浴びるなど逆転を許して降板。2軍での調整を経て、現在は1軍に戻ったが抑えはスアレスのまま。藤川のここまでの成績は7試合登板、1勝2敗2セーブ、防御率10・50。
▽広島(スコット→菊池保→一岡)
スコットは6月21日のDeNA戦、7月2日のヤクルト戦でともに1死も取れず逆転負けを喫した。6試合0勝2敗0S、防御率22・50で2軍降格。続いてクローザーを務めた菊池保は7月10日の中日戦、同19日のヤクルト戦、同22日の阪神戦でいずれも1点差を守れず配置転換。今季3人目のクローザーとなった一岡も同25日のDeNA戦で佐野に逆転サヨナラ満塁弾を浴びている。
▽中日(岡田→R・マルティネス)
岡田は7月7日のヤクルト戦では同点の十回に登板。敬遠1つ含む4四球で押し出しの1点を献上して敗戦。同9日のヤクルト戦でも九回に4点を失い敗戦投手となり、配置転換。ここまで16試合0勝2敗3セーブ、防御率4・20。
▽ヤクルト(石山)
石山は16試合2勝1敗5S、防御率3・45の成績。1敗は6月26日の巨人戦で1点リードの九回に重信に逆転2ランを浴びたもの。5Sはリーグ2位。