ヤクルト・村上6号2ランで球団月間打点更新 広沢超え「31」
「中日5-3ヤクルト」(31日、ナゴヤドーム)
打球の行方を見つめながら、ヤクルト・村上がゆっくりと歩き出す。感触は十分。「打てる球は積極的に打とう」と、大野雄の高めに浮いた直球を見逃さなかった。確信の6号2ラン。勝利にはつながらず空砲にはなったが、球団史に名を刻んだ。
1点リードの四回、1死一塁。148キロ直球をフルスイングで捉えると、打球は右翼席中段へ。「しっかりと自分のスイングができました」と2試合ぶりの一発を振り返った。
移動ゲームとなったこの日は、主力である青木や坂口が休養で先発を外れた。シーズンを戦い抜くための措置でもある。そんな中、若き主砲が懸命に打線をけん引した。これで7月の月間打点は31。広沢克己の持つ日本選手の球団記録29打点(91年6月)を更新した。