履正社2番手・衣笠が4回無失点で勝利に貢献 選手層の厚さを象徴する146キロ右腕

 3回から登板し、4イニングを2安打無失点に抑える好投を見せた履正社・衣笠(撮影・北村雅宏)
 3回、大阪国際大和田・富田を三振に仕留め、ほえる履正社・衣笠(撮影・北村雅宏)
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 「高校野球大阪大会・4回戦、履正社7-3阿武野」(4日、南港中央野球場)

 先制を許す苦しい展開にあって、2番手の背番号「11」の衣笠遼投手(3年)の好投が履正社に勝利を導いた。二回を終え2-3とリードを許す展開の中、三回から2番手で登板すると、4回2安打無失点で4奪三振というピッチングを見せた。

 「(今大会は)自分はまだ投げてなくて、自分も投げたら抑えてやろうと思っていたので、抑えられて良かったです」

 履正社の選手層の厚さを象徴する選手でもある。投手陣には、優勝した昨夏の甲子園の、星稜との決勝戦でも登板した岩崎峻典投手(3年)と、プロ志望届提出の意向を表明してこの日先発した内星龍投手(3年)がいる中で、衣笠も控えているという状況だ。

 最速146キロの直球を生かした力強いボールが持ち味。「最近はアベレージも上がってきました。コロナの期間も3年生で切磋琢磨(せっさたくま)できました」。175センチ、82キロでガッチリした体格で、際立つのは隆起した大胸筋だ。「生まれつきなんです。(胸囲は)100センチ弱ぐらいですか。昔からいかり肩でした」と話す。

 高校卒業後は進学予定で「自分は4年後に(プロに)行くつもりでやりたい」と話すが、まずは残りの大阪大会と甲子園交流試合。「小さいころからの夢だったので、1球でも、1人でもいいので(甲子園の)マウンドに立ちたいです」。夢につながるアピール投となった。

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