オリックス【きょうは何の日】1992年、サヨナラ男だ福良!土井監督100勝
「オリックス5-4日本ハム」(1992年8月5日、米子市民球場)
九回裏2死一、三塁で歓喜の決勝打を決めたのはいぶし銀・福良淳一だ。
「まっすぐだけを待っていた。白井康とは相性が良かったし狙い球がくれば自信はあったよ」
マウンド上の日本ハム守護神・白井康勝と今季4打数3安打の好相性。読み通りの打撃が決まり顔を紅潮させた。
7月15日、山形でのロッテ戦に続く今季2度目のサヨナラ打。
「毎年2回くらいは打ってるかな。地方で強い?それはたまたまでしょう」
プロ通算8度目の劇打。普段は小技もこなす技巧派だが、ここ一番での勝負強さはピカイチ。“サヨナラ男”の称号がふさわしい。
この劇勝で土井正三監督は通算100勝目。
「1000ならまだしも100だからね。みんな必死で頑張ってくれたしファンをくぎ付けにするゲームができたね」
指揮官に記念星を届けたのは同じ二塁手で、同じ6月28日が誕生日というのも何かの因縁だ。
当時のスタメンは次の通り。
(5)松永浩美
(4)福良淳一
(3)ケルビン・トーベ
(D)石嶺和彦
(8)高橋 智
(6)小川博文
(9)伊藤敦規
9柴原 実
(2)中嶋 聡
(7)長谷川滋利
7鈴木一朗
(P)山沖之彦
※7、9番は偵察メンバーで投手が入る。鈴木一朗はのちのイチロー。