楽天・涌井 ノーノーならずジョーク「直人さんがニヤニヤしていて集中切れた」
「楽天6-0ソフトバンク」(5日、楽天生命パーク宮城)
楽天・涌井秀章投手が1安打完封勝利。球団史上初のノーヒットノーランは、あとアウト2つで逃した。
ヒーローインタビューでは「そんなもんでしょうと思ってます」と苦笑い。それでも、本拠地の拍手に「ようやく名前を覚えてもらったかなと思います」とうなずいた。
これまで通りポーカーフェースを貫き、打たれた後も表情を変えなかった。快挙への意識は「正直、本当に意識はしてなくて、ベンチがいつも近寄ってくるが、今日は誰もこなくて、みんながすごく意識してんだなあと」と振り返った涌井。「七回ですかね、ベンチに戻ってくる時、(渡辺)ちょっと直人さんと目が合ってニヤニヤしてんなあと思って、こっちも笑ってしまって。そこでちょっと集中が切れたかな」とジョークで笑わせた。
立ち上がりから切れ、コントロールともに抜群のでき。六回1死から高谷に四球を与えて出塁を許したが、その後も危なげなくアウトを重ねた。八回2死から2つ目の四球。球数が110球を超えたが、上林を空振り三振。期待を背負って九回に向かったが、1死から代打・川島に安打を許して快挙ならず。それでも続く今宮、柳田を打ち取り、1安打完封勝利を飾った。
今季は開幕から無傷の6連勝。新天地で輝きを取り戻した右腕がヒーローインタビューを含めて、ファンを魅了した。