「ＤｅＮＡ８－２中日」（５日、横浜スタジアム）

　ヒーローに輝いた愛弟子から花束を手渡されると、ＤｅＮＡのアレックス・ラミレス監督（４５）は満面の笑みを浮かべて“肘タッチ”を交わした。就任５年目で監督通算３００勝を達成。球団では別当薫（４９４勝）、三原脩（４６１勝）に次いで３人目となった。

　今季から４番に抜てきした佐野が６号ソロ含む３安打３打点。「素晴らしい気分でいっぱいです。パーフェクトなタイミングで彼が期待に応えてくれた。キャプテン、４番、期待通りの活躍をしてくれている」と喜んだ。

　日本で監督になるという夢をかなえて５年目。「よくここまでたどり着けたなと思います」。真っ先に浮かぶのは周囲への感謝だ。「もちろん、自分一人だけでやったことではない。コーチや選手たちがいてくれて、達成することができた」と力を込めた。

　先を見据えないのがラミレス野球のスタイルだ。「次の目標は３０１勝」と感慨に浸ることなく、次戦に目を向けた。