愛媛・松山聖陵が4強 エース平安山が7回1失点12K「6、7割の力」を意識
「高校野球愛媛大会・準々決勝、松山聖陵10-1今治西」(6日、西条市ひうち球場)
今大会初登板となった松山聖陵のエース右腕・平安山陽(へんざん・よう)投手(3年)が、毎回の12奪三振、7回1失点の好投で4強進出に貢献した。
NPBスカウト4球団が視察に訪れる中、「6、7割の力で」投げたという。日程が詰まる中で先を見据えた投球を繰り広げた。
1年前の反省を生かす。昨夏も主戦として登板したが、宇和島東との決勝では後半に失点を重ねた。「疲れが残ったら、最後に出てくる」。1、2回戦は他の3年生投手の活躍で“休養”することができた。同じ過ちは繰り返さない。
全力投球ではない中で、スカウト陣のスピードガンは最速143キロを記録。ソフトバンクの山崎スカウトは「キレで勝負するタイプ。状況を見て投げられていると感じた」と話した。
打っても六回、相手の失策とスクイズで2点を奪い、なおも1死満塁。バスター気味に構える松山聖陵独特の構えから、左中間を深々と破り、走者一掃の3点適時二塁打を放った。
「優勝しかみていない」と言い切った平安山。1年前は届かなかった頂点へ、今年こそたどり着く。