「高校野球大阪大会・５回戦、履正社８ー１関大第一」（７日、くら寿司スタジアム堺）

　これまで４番を打っていたプロ注目の履正社・関本勇輔捕手（３年）が、「５番・捕手」で出場し、３安打２打点で勝利に貢献。昨年の新チーム始動後の公式戦では初めて４番をはずれた中、「４番にこだわりがあって非常に悔しかったので。また戻るためには打つしかないので」と力を込めていた。

　この日は阪神を含むプロ５球団の視察に加え、父の関本賢太郎氏も観戦に訪れていた中、「最初に１本出て楽になりました」と、１点を追った初回に２死一、三塁から右中間に同点の適時二塁打を放った。三回は右前打で、五回１死二塁では左翼への適時二塁打で４点目を追加した。

　４回戦の阿武野戦で、関本は好機を逃すなど１安打に終わっていた。そこからは自宅でも素振りの量を増やし、懸命の修正を図った。チームとしても思うように打線の巡りが良くなかった中での打順変更も「あまり調子が良くなかったので」と受け止めた上で、結果で示した。

　この日の試合中に行われた抽選の結果、ライバルの大阪桐蔭とは大会最終日の１０日に対戦する可能性が出てきた。以前から対戦を望んでいた相手だけに「より気持ちを前面に出したプレーになると思います」と話す。まずは９日、汎愛と信太の勝者との一戦に集中する。