日本ハム・渡辺 “直球破壊王子”160キロ打ちで大逆転!!
「日本ハム7-6西武」(8日、札幌ドーム)
剛球を打ち砕いた背番号23は、高らかに右拳を突き上げた。日本ハム先発の有原が5回6失点で降板し、敗戦ムードが漂った七回。打者一巡の大逆転ドラマを渡辺が締めくくった。
2死一塁から杉谷、近藤、中田の3連打で3点を返し1点差。大田と横尾もつなぎ再び満塁の好機を築いた。
「本当に人生で一番速いボールだった」
マウンドには160キロ台を連発する怪腕・ギャレット。バットに辛うじて当てながらしのぎ、迎えた9球目。甘いコースの160キロをコンパクトに振り抜いた。打球は右前で弾み、逆転の走者が生還。全球直球勝負に打ち勝った。
ファンの間では“直球破壊王子”の愛称で親しまれている渡辺。二回の3号2ランも松本の143キロ直球だったが、「王子じゃないし、真っすぐが来なくなっちゃう」と照れ笑いを浮かべた。
栗山監督は「豪快さと緻密さを両方持っているナベ(渡辺)らしさが出ていた」と絶賛。チームは6月21日以来の貯金生活が再スタート。優勝争いへの道が開けてきた。