オリックス【きょうは何の日】2011年、代役4番・後藤が全打順本塁打!西プロ初完投勝利

 「オリックス5-1楽天」(2011年8月11日、京セラドーム大阪)

 T-岡田に代わって今季2度目の4番に入った後藤光尊。初回2死二塁の場面で一発を狙っていった。1ボールから永井怜の140キロをライトスタンドに運ぶ先制の5号2ランだ。

 「狙わないと打てませんよ、試合前からね。時期的に体も疲れてきてますし、フルスイングできるのは1打席目しかないんで」

 この一発でプロ野球史上9人目となる全打順本塁打の偉業を達成した。

 チームの一大事だった。打撃不振に苦しむ主砲T-岡田を岡田彰布監督は4番だけでなく、先発メンバーからも外した。

 「最初、ほかのもんは違う(選手)の言うだけど、オレが4番を後藤でいくって決めたんよ。いい仕事したよな」

 後藤は八回にも適時打を放ち2安打3打点。

 「Tの気持ちをかみしめながら打ちました僕はあくまで代役ですから」

 連日の特打で振り続ける後輩を思いやった。

 援護をもらった西勇輝は3安打1失点、無四球でプロ初完投勝利。

 「九回投げるのは初めて。2軍でもないです。一人一人集中して投げました」

 試合時間はわずか2時間14分。チームは5連勝で3位に浮上した。

 当日のスタメンは次の通り。

(8)坂口知隆

(6)大引啓次

(5)アーロム・バルディリス

(4)後藤光尊

(D)竹原直隆

(3)イ・スンヨプ

(7)荒金久雄

(2)伊藤 光

(9)赤田将吾

(P)西 勇輝

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