県岐阜商・佐々木が夢の舞台で本塁打 今大会初「小さい頃からの夢だった」
「高校野球交流試合、明豊4-2県岐阜商」(11日、甲子園球場)
県岐阜商は敗れたが、佐々木泰内野手が今大会1号となるソロ本塁打を放った。
3点を追う九回、先頭で左翼席へ放物線を描いた。チームは敗戦したが、佐々木は「小さいころから夢だったので、素直に楽しかった。3年生になって最初で最後の試合、楽しんでと思ったので、役目を果たせた。自分の1本でチームに勢いをつけたかった。一本出て良かった」と充実の表情。プロからも注目される主将は「甲子園で終わりじゃない。次のステージで一から頑張っていきたい」と前を向いた。
チームは5失策と守備が乱れた。校内で発生した新型コロナウイルスの影響で、岐阜の独自大会を辞退。久しぶりの実戦で本来の力を発揮できなかった。鍛治舎監督は「実戦感覚が戻らないなか、若杉君のでき。打ち崩すのが難しかった。3カ月半、休校明けた時は(コンディションが)良かったが、2週間の外出禁止で、あの後の動きを見て、あれ?と思った。ただ、精いっぱいやったし、佐々木にもホームランも出た。よくやったかなと思います」と振り返った。