浦和実・豆田 巨人など9球団視察の試合で力投 目標はプロ1本

 「高校野球埼玉大会・4回戦、浦和実3-2大宮東」(15日、さいたま市営浦和球場)

 今大会は7回制を採用している埼玉では、浦和実がプロ注目右腕・豆田泰志投手(3年)の7回5安打2失点10奪三振の完投で勝利した。1点を追いかける六回、同点に追いつくと、なおも一死三塁で4番・熊谷宇哲内野手(2年)が逆転となる中前適時打を放ち、接戦をものにした。この日はNPB9球団10人のスカウトが視察に訪れた。

 「ずっと立ち上がりが課題だった。それがだめだった」と豆田が話すように、初回に安打と四球でピンチを作ると、適時打と四球で2点を失った。その後も無死満塁のピンチが続いたが、後続を3者連続三振に抑え、最少失点で切り抜けた。

 初回は振りかぶって投げていたが、「セットの方がまとまったので切り替えた」と豆田。巨人・柏田スカウトが「尻上がりに修正してきたのでその辺はさすが」と評価するように、二回以降はスコアボードに0を並べ、修正力の高さを見せつけた。この日の最速は144キロだった。

 14日にプロ志望届を提出した。「ずっと目指している。そこは曲げたくない」とプロ一本を宣言した豆田。夢実現へ向けて、アピールを続けていく。

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