白樺学園・片山 5回2失点 プロ注目最速148キロ右腕「胸張って引退」
「高校野球交流試合、山梨学院8-3白樺学園」(17日、甲子園球場)
大阪桐蔭が甲子園では初となる東海大相模(神奈川)との名門対決を制した。2-2で迎えた八回1死二、三塁で、主将・藪井駿之裕内野手(3年)が決勝打を放ち、高校野球を有終の美で飾った。第2試合は尽誠学園(香川)が智弁和歌山を圧倒、第3試合は山梨学院が白樺学園(北海道)に快勝し、甲子園交流試合の全日程が終了した。
プロ注目で最速148キロ右腕の白樺学園・片山楽生(らいく)投手(3年)は敗れたものの、高校ラストゲームで力を出し切った。最速は142キロながら「キレのある真っすぐは投げ込めたと思う」と5回2失点。先発として試合を作った。
初回2死二塁の第1打席では聖地第1号となる故意四球を宣告され、特別な体験にはにかんだ。北海道とは比べものにならない暑さには「何回もクラクラしました」と苦戦しつつ、「胸を張って引退できる」と晴れやかな表情を浮かべた。
プロ志望届の提出については「五分五分くらい」と話すにとどめた。今後、両親らと話し合って決める方針。左の好打者としてもチームを引っ張ってきた中、次のステージでは投手一本で挑む。