オリックス・中嶋監督代行、1カ月ぶり連勝も反省「一手遅かったかなあ」
「オリックス5-2西武」(22日、京セラドーム大阪)
オリックス・中嶋聡監督代行は就任2試合目も勝利。チームにとって7月21~25日に1分けを挟む4連勝して以来、約1カ月ぶりの連勝となった。
ジョーンズの来日初となる2打席連発が大きな勝因となった。
「普通にやれば、あのくらいの選手ですんで。普通です」
それまでとは別人のような活躍ぶり。アドバイスがあったのか、声を掛けたのか?
「内緒です。彼は週末とか練習を別で自分でやるんで。あまり知らないんだよ。あまり聞かないで(笑)」
助っ人は内野ゴロでも一塁までの全力疾走を怠らなかった。
「それだけは、皆と約束したことなので、それを外国人の2人もやってくれますし、皆やってくれているんで」
ジョーンズの本塁打のあと、なかなか追加点が取れない苦しい展開。八回には無死一、二塁から4番・中川が併殺打のあと、途中出場の小田が適時打を放った。
「中川が打ったら良かったんですが、ああいうところでも小田が助けてくれたりしたので。あれで中川も助かって、また明日やれると思います。(中川は)確かに当たり的に大した、というとあれですが、本当に彼本来の広角なモノが出てきだしたら、全然変わってくるので。きっかけさえあればと思っているので。汚いヒットでも何でも打てれば、彼は大丈夫だと思っています」
打率1割台に低迷しながらも4番で起用を続ける若武者への信頼を口にした。
投げては先発の張奕が5回無失点の好投から継投で逃げ切った。
「本当にいい時の張。(球が)上ずることもなく、高めにそんなに抜けることもなく。五回は少し危険かなと思ったんですけど、最初の方は本当にいい攻め方をしていたと思います」
勝利の中で自らの采配の反省点を口にする。
「(ヒギンスが初めて回またぎ)4アウト、お願いしました。あそこは彼しかいないなと思いました。僕が一手遅かったかなという気はしますね。遅かったなあ。失敗した。勝ちパターンでは大丈夫ですが、あの一手だけで球数も変わるんだなと思うと、非常にね。期待するのとでは違うんだなと。難しい」
七回に4番手・山田が2四球などで2死一、二塁とし外崎に適時打を打たれた。そのあとにヒギンスにスイッチしたが、新指揮官は外崎からの交代するべきだったと話す。
ヒギンスは栗山に四球で満塁としたが、中村のライナーをショートに入った大城が好捕し事なきを得た。
「彼の守備範囲です。もぎ捕ったという感じですね。すげえな。(九回無死一塁から山川を左ゴロにした小田も)良かったです。守備、本当に良かったです。ああいうことができる選手たちなので」
監督交代でいきなりチームは連勝。
「連勝というか、昨日もいつも言っているけど、やるだけなんで。全力で勝ちに行きますし。何か特別にと言うのはないので」
生まれ変わったオリックスが中嶋監督代行のタクトで息を吹き返した。