「日本ハム５－１楽天」（２２日、札幌ドーム）

　日本ハム・中田翔内野手の豪打がこの日もサク裂した。３点リードで迎えた五回２死無走者の第３打席。塩見のフォークを強烈なスイングで逆方向へ。打球はライナーのまま右中間席に突き刺さった。セ・パ両リーグで２０号一番乗りだ。

　「感触としても、自分のスイングの形にしても、理想に近いというか…。自分の中で価値のある本塁打だった」。自身初のキング奪取へ視界良好だ。

　右ふくらはぎ付近に自打球を当てた近藤がこの日、今季初めてスタメンを外れた。試合後は「コンちゃん（近藤）が帰ってくるまで何とか粘りたい」と意気込んだ。

　本塁打を量産すれば、自身が最も大事にする打点にも直結する。この日の３打点を加え、１２球団トップの６４打点。「もっともっと集中して打席に立てれば…」。頼れる二冠王が、自然と言葉に力を込めた。